照明器具に関すると、ラリックのデザインによるランプはアール・デコ様式の典型とも言えるので、アール・ヌーヴォーのそれと比べると、照明としての機能-明るさ、をより重視したデザインとなっている。ランプシェードやウォールブラケット、天井から吊すハンギングランプは鋳造ガラスで、そのレリーフがレンズの役割も果たして、室内に柔らかい光を投げかける。 ラリックは室内装飾全般も手がけていたので、照明器具もその一部として機能的にデザイン処理する傾向にあ った。色彩を極力抑えてガラスの厚みで光の変化を演出し、表面には酸処理によるフロスト効果などで、繊細な味わいを与えている。<スザンヌ>ような照明をくみ込んだ小像や、天井や壁にはめて裏から光を当てるパネルも数多く制作された。 主な作品 バッカス |
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